尾崎牛生産者の尾崎さんに会ってきました。
先日、尾崎牛生産者の尾崎さんにお会いしてきました。
パーツ購入ですが2頭ほど扱った事があります。
尾崎さんはとてもユーモアで気取らない方で、ご自身の牛の消費の在り方についてお話を聞くことができました。
「子牛の生産者の事」
「自分の育てた牛の事」
「食肉消費の末端の事」
大きく分けてこの3つかと。
先ず「子牛生産者の事」
尾崎さんは一言「今度子牛のセリに合わせて来たらいいよ。」
それは、今の和牛の価格に反映している価格は適正なのか?確かめに来たら?
と遠回しに言われたきがしました。「僕は良い子牛がいたら買切るよ」と尾崎さん。
「だって、いい子牛つくってほしいし子牛の生産者も豊になってもらわないとね。」
尾崎さんに会いに行く道中4時間ほどかかったんですが、その中で取引先の方との会話でこのような話ていました。
「肉は工業製品ではないのだからコスト削減しても限界があり、○割引きセールなどの企画が先行してしまうとバイヤーの仕入基準は単価優先となってしまう。そんな肉が本当に美味しいのか?安さだけで選ばれてそれが嬉しいのか?」この単価について話していた矢先の会話だったので、やはり食肉業界の1次産業が疲弊していると私が活動している3次産業が豊かになるはずがないなと感じました。
次、「自分の育てた牛の事」
「一番いい出来の子はもって帰って、自分の大切な人に食べてもらうんだ。人には売らないよ」
えっ??なんですと??うらないの??
男前なですな。普通は高く売りたいものです。
一番いいのは自分で食べて、他の人に振舞いたいと、心底自分の育てた牛への愛情を感じました。
そして、次にいいのは国内に数頭残して、残りは海外へ輸出。
海外のバイヤーにもっといいのをくれ!と言われたら「これよりいい尾崎牛を食べたけりゃ日本においで」と言うそうです。
いいものは身近において国内で消費する。いいものは本場にこないとお目にかかれないのは普通でしょ。って納得。
最後、「食肉消費の末端の事」
尾崎牛は一般市場に流通していません。先に書いたように海外輸出と残りは尾崎さんが管理して大切な人、お店に卸す。これは日本の流通のなかでとても珍しいケースで高く売る事にもつながっていると思います。高く売れれば、子牛も高く買えて子牛の生産者も潤って、尾崎さんも潤って、尾崎牛の希少性が上がればそれを扱うお店も高く売れてと、消費の最初から最後まで考えて活動していました。ホリエモン率いるwagyumafiaは尾崎牛メインでつかって何かすごいことしてますもんね。
「子牛生産者→肥育者→販売→お店」このすべて考えて活動しているって、その事にふれることができた素敵な日でした。
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